コーディ:さて、何について話そうか?
言うまでもないと思うけど、毎週初めてこの番組を見ている人がいるから、先に言っておくよ。
15年以上前、まさにこの番組でこの旅を始めた頃の俺とは違うんだ。
でも19歳の自分が初めての仕事の初日、オハイオ・バレー・レスリングの金属でできた物置に車を停めているときのことをよく考えたんだ。扉には「明日のスーパースターは今日誕生する」と書かれていた。俺はボロボロのフォルクスワーゲン・ジェッタに座って中に入ったことをよく覚えているよ。そして生き生きと自分に言い聞かせた。「2年以内にWWEチャンピオンになるつもりだ。」って。野心的だったし、少々妄想的だったけれども、同時に「次のジョン・シナになるつもりだ」とも思ってたんだ。
もし俺が19歳の頃の俺と話すことができるのなら、彼に手紙を書くことができるのなら、何て言うだろう?「そんなことにはならないと思うよ」ってかな。
ロンドンでのある夜、お前はテレビの生放送で膝がガクガクするほど激しく平手打ちされることになる。と言うだろうか?
お前は “ダッシング”コーディ・ローズになりきって、身だしなみのコツを伝授するよ。とでも言うだろうか?インターコンチネンタル王座を獲得し、かつてような栄光を取り戻すんだ。と言えばいいのか?顔にペイントして、勝利が悲劇になり、再び勝利になるような劣等生になるんだと言えばいいのか?
リングの外で一晩中誰かの名前を言っていた女性が結局お前の妻になるんだよ。と彼に言うだろうか?お前は295ポンド(約134㎏)の親友を失うけど(恐らくルークハーパー)、同じ目をした6ポンドの親友(恐らくハーパーの子供 WMのメイン試合時に家族の隣の席に招待。メッセージ入りのウェイトベルトをプレゼント)を得ることになるんだよ。と言うだろうか?
俺は彼に、あなたはある時点で燃え上がり、世界中に血を流すことになると言うだろうか?
2015年、業界のために皆がやらないようにって言ってることをやる。そしてその結果として完全に自分の健康を無視することになる」と教えるだろうか?(スターダストのキャラクターについて思い悩む)
2023年1月28日、ロイヤルランブルで29人を抑えて、家族の中で初めてレッスルマニアの最後で最大の舞台で最も明るい灯りの下で立つことになるチケットを手に入れる。と言うだろうか?
みんな、本当のことを言うよ。
俺は彼に何も言わない。なぜならこの壊れかけた道のすべての小さな欠片、この上向きのハシゴのすべての破片は、紛れもなく100%の価値があったからだ。
さて俺は今夜ここに出てきて、何人かがKingdomの歌詞を歌っているのを耳にするよ。これからもそうしていくだろうけどあの曲の最初の言葉は俺自身そのものだ。
”プロレス業界には複数の王家がある。”(Wrestling has more than one royal family)
それが真実だし、本物だし、俺の心の中で崇められ、認められ、正当化されるために俺はもう一人の王家と向かい合わなければならない。俺はブラッドライン全体と向かい合わなければならない。俺はトライバル・チーフ、ヘッド・オブ・ザ・テーブル(テーブルの上座)に向かい合わなければならない。
今世紀のスーパースター、レスラー界のレブロン・ジェームズ(NBA史上最高と称される現役バスケットボール選手)、地球上で最も偉大なスーパースター、800日以上も王座に君臨してきた男、ローマン・レインズと向かい合わなければならない。
率直に話すと俺はローマンに対して多くの尊敬の念を抱いてる。でも次に言うことも同じくらい率直に言うけど、レッスルマニアまであと62日、ローマンそれはおそらくお前にとってはただの62日かもしれない。でも俺にとってはレッスルマニアまでは一生分の62日だ。不朽の存在との対決は既に不可避なものとなったんだ。そしてその夜にはそれが終わる。レッスルマニアでどこに座っても構わない。誰かが食事を楽しむだろう。そしてレッスルマニアの後、お前はトライバル・チーフでいることができる。お前はテーブルの上座になることができる。お前は世界で最も偉大なスーパースターでいることもできる。でもローマン・レインズ、お前がなりえない唯一のものは、WWE統一ユニバーサル王者だということだ。
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